サーフィンって、難しい。
こんなに難しいなんて、自分にはセンスがないのかもしれない。
難しいからサーフィンをやめようとしている初心者の人に、上手になるための2つのポイントを紹介します。
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サーフィンは難しいスポーツです
サーフィンは、難しいスポーツです。
実際にサーフィンを体験した人の中でも、難しいと思っている人がけっこういるみたいですね。
例えば、ツイッターではこんなツイートがありましたよ。
サーフィン中々難しい。。。
出来る漢になりたいわ〜(笑)— 田中 勁有 (@juventus2121) 2017年8月5日
ここ最近のサーフィンを振り返ります。 去年の夏に初めてちょうど昨日行ったので、12回目になるかな??🏄 こんなに上達しないスポーツはあるのかってほど、サーフィンは難しいです。 でも、それが面白い!と思えるようになりました😄 pic.twitter.com/ACJMc9xNgF — 野才🌲自然が好きです。 (@nature__nature) 2017年8月3日
サーフィン難しいねぇ。 pic.twitter.com/Ix5kTsYk54 — 西川佑樹✄niche×due (@ny_b0506) 2017年7月18日
特に、サーフィンをはじめて間もない初心者サーファーが「サーフィンって難しい!」と思っているみたいですね。
難しいと思う気持ちは、よ~くわかります。
夏になると、テレビでサーフィンの特集がされることがよくありますよね。
例えば、芸能人がサーフィンに挑戦する企画とか。
この動画は、ジャニーズの山口さんが山Pにサーフィンを教えている動画です。
この動画では、山Pはサーフィンをはじめたその日に、サーフボードに立てていますよね。
こんな動画を見ると、「え、サーフィンって難しいと思ってたけど、簡単じゃん」って思ってしまいます。
でも、ここには大きな落とし穴があるんです。
山Pがその日にテイクオフできるようになったのはロングボードなんですよね。
ロングボードは、難しくないんです。
サーフィンというスポーツには、2つの種類があります。
1つ目は、ロングボードという長い板に乗ってサーフィンするもの。
2つ目は、ショートボードという短い板に乗ってサーフィンするものです。
ロングボードとショートボードでは、板に立つ難しさが全く違います。
どれぐらい難しさが違うかというと、ロングボードは5歳の子供が自転車に乗れるようにチャレンジするようなもの。
ショートボードは、5歳の子供が一輪車にチャレンジするようなものです。
もう、次元が違うんですね。
この動画で山Pが乗っていたのは、ロングボードです。
ロングボードなら、1日でテイクオフできるようになるのは難しいことではないんです。
ショートボードの場合は、1日でテイクオフができるようになるのはかなり難しいです。
毎週のようにサーフィンを練習したとしても、3ヶ月以上はかかるのが普通だと思います。
ちなみに、ショートボードとロングボードの長さはこんなに違います。
※東京のサーフショップ「ADDICT SURF」様のページより引用
画像の一番右がショートボード。
一番左がロングボードです。
形も全然違いますよね。
ロングボードは、長くて幅も広いので、サーフボードが安定してテイクオフがやりやすいんです。
サーフィンがうまくなるためには
ここまで記事を読んでくれたあなたは、きっとこう思っているはずです。
「サーフィンが難しいのはよくわかったよ。じゃあ、どうしたらサーフィンが上手になるの?」
って。
その答えは、とってもシンプルです。
「良い波にたくさん乗ること」
それだけです。
でも、良い波にたくさん乗るのって、初心者サーファーには難しいですよね。
そこで、僕から初心者サーファーのみなさんに、サーフィンの上達が早くなるコツをいくつか紹介します。
うまくなるコツ1.波を選ぶこと
初心者サーファーは、波を選ばずに、がむしゃらにテイクオフの練習をしている人が多いです。
例えば、サーフィンはうねりの状態からテイクオフするほうが簡単なのに、いつまでもスープの波で練習していたりとか。
たしかに、テイクオフの動作を練習する意味なら、数回はスープの波でテイクオフの練習をするのはアリです。
でも、何十回もスープの波でテイクオフの練習をするのは、ナシです。
スープの波はとても不安定なので、上級者でもテイクオフするのは難しいんです。
一方、うねりの状態の波は安定しているので、テイクオフに最適なんです。
ただし、うねりの状態からテイクオフするには、早いパドリングが必要です。
そういった意味でも、サーフィンで一番はじめに鍛えるべきテクニックは、パドリングなんです。
サーフィンを早く上達させたいなら、パドリングを磨いてください。
パドリングが変われば、サーフィンが変わります。
パドリングの正しいやり方については、別の記事でくわしく説明していますので、そちらをご覧ください。
うまくなるコツ2.チャレンジすること
良い波にたくさん乗りたい。
でも、あなたが波待ちしている周囲には、上手なサーファーがたくさんいますよね?
良い波は、すべて他のサーファーにとられてしまう。
自分が乗れるのは、サイズが小さくて形の悪い波だけ。
しかも、1日に数本しか乗れない。
そんな週末サーファーも、多いのではないでしょうか。
はっきりと言わせていただきますが、その状況では上達はものすごく遅いと思います。
僕が初心者のときにも、まわりに上手なサーファーがたくさんいました。
セットはすべて取られるし、自分にはテイクオフができるかわからないようなスネ~ヒザ程度の波しか回ってきませんでした。
でも僕は、早くサーフィンがうまくなりたかったので、ハイエナのようにおこぼれの波を常に狙っていました。
上級者のサーファーでも、テイクオフできないことがあります。
パドリングしても、波が予想よりも厚かったりするとボードが滑らなかったりするんですよね。
なので、途中まではテイクオフしようとパドリングするのですが、途中であきらめるんです。
あなたは、そんな状況のとき、どうしていますか?
あ~あ、よさそうな波だったのに、もったいないな。
そう思うだけで、その波を見過ごしてはいませんか?
僕が初心者のころは、上級者が乗ろうしている波は、同じように乗るつもりで一緒にパドリングしていました。
そして、上級者があきらめた波を、そのおこぼれを取ることに必死でした。
そのチャレンジ精神を持っている人は、上達のスピードが早くなります。
僕は、サーフィンのセンスはなかったけど、チャレンジ精神だけはあったんですね。
もちろん、このハイエナ行為にはリスクがあります。
サーフィンの絶対的なルールである、「1つの波には1人しか乗ってはいけない」というルールを破ってしまう可能性があるからです。
上級者があきらめたと思っていたのに、実は諦めていなかった場合。
その波に自分がテイクオフしてしまえば、それは重大なルール違反になります。
僕は、このルール違反(前ノリ)には細心の注意をはらっていましたが、それでも何度かは前乗りしてしまったことがあります。
前ノリしてしまうと、上級者のサーファーから「オイ!!」とか、「ふざけんなよ!!」とか、怒られました。
でも、殴られたり、ケンカになったりしたことはありません。
それはきっと、どんなに上手なサーファーだって、はじめは誰もが初心者だったからだと思います。
上手なサーファーの中には、昔は僕のようにハイエナのようにおこぼれの波を狙っていた人も多かったのかもしれないですね。
チャレンジ精神は、あなたのサーフィンの上達を加速させます。
あなたは本当にセンスがないですか?
サーフィンでテイクオフができるようになるまでの期間は、人によって違います。
ショートボードのテイクオフにかかるおよその期間は、週に1度サーフィンする人で3ヶ月ぐらいだと言われています。
海に通う回数に換算すると、12回ということになります。
12回も海に通わないと、テイクオフはできるようにならないんです。
あなたは、たったの数回サーフィンをしただけで、サーフィンは難しいとあきらめていませんか?
自分にはサーフィンのセンスがないと思っていませんか?
12回の2倍の24回、海に通ってもテイクオフができないようなら「センスがない」と考えるべきです。
たったの数回だけ海に通ったぐらいでテイクオフができないのは、「当たり前」です。
ちなみに、僕がテイクオフができるようになったのは、30回以上もサーフィンした後でした。
毎日サーフィンして、テイクオフできるようになるまでに1ヶ月以上かかったんです。
僕に比べたら、きっとあなたはサーフィンのセンスがあるはずです。
サーフィンが難しい理由
サーフィンが難しい最大の理由は、練習できる機会が少ないからです。
例えば、スノーボードだったら、ゲレンデに行って板をはけば、斜面を下りながらいくらでも練習ができますよね。
でも、サーフィンは波が無いと練習ができません。
スノーボードなら、何度でも同じ斜面で繰り返し練習ができますよね。
でも、サーフィンは同じ波では2度と練習できません。
スノーボードなら、斜面さえあれば練習ができますよね。
でも、サーフィンは1つの波には1人のサーファーしか乗ってはいけないというルールがあります。
しかも、サーフポイントはどこも混雑していることが多いので、上手なサーファーがたくさんいて、初心者はなかなか波を取ることができません。
そういった、色々なことが重なって、サーフィンは難しいということになるんです。
サーフィンの何がそんなに楽しいのか
あなたが今はどんなにサーフィンがへたくそでも、「ハイエナの精神」でサーフィンを続ければ、いつかは波を横に走ってカッ飛べるようになります。
板を動かしてながらアップスしてぐんぐん加速して、エアーする。
今は「俺には絶対に無理だ」と思えても、あきらめなければ実現します。
サーフィンは、たしかに難しいスポーツです。
上達するのに、長い時間がかかります。
でも、本当に楽しいんです。
「サーフィンって、何がそんなに楽しいの?」
そんなことを聞かれることがあります。
それを表現するのはとても難しいのですが・・・。
みなさんは、初めてスクーターに乗ったとき、どう思いました?
僕は、大学生のときにスクーターにはじめて乗った時、「こんなにスピードが出るなんて、すげぇ!!!」って思いました。
自分でスロットルを回すと、それに合わせて加速する。
ただそれだけで、感動したのを覚えています。
そのときの楽しさと、サーフィンの楽しさは似ています。
サーフィンは、波と板と自分の3つを使ってスピードを出すスポーツです。
波に合わせて、自分と板を動かすことでぐんぐんスピードを出せるのって、ものすごく楽しいんです。
しかも、良い波になるとジェットコースターのようなスピード感になります。
ジェットコースターは、決められたレールに沿って進むだけですよね。
でも、サーフィンは自分でコースを変えられるんですよ。
さらに、自分の技術を高めれば高めるほど、そのジェットコースターはどんどん楽しくなります。
サーフィンは難しいスポーツなので、途中で止めてしまう人も多いです。
さらに、上達が遅いスポーツなので、年に数回しかサーフィンしないような丘サーファーだといつまでたっても横に走れません。
そんな中、サーフィンを続けて横に走れるようになったら、それだけですごいことです。
そうすると、自然と自分に自信が持てるようになってくるんですね、不思議と。
サーフィンって、ほんとにすごいスポーツだな~って、本当に思います。
あと、サーフィンをするときにチャレンジ精神は大切なのですが、それ以上に他のサーファーへのリスペクトを忘れないでください。
ハイエナのようにおこぼれの波を狙うのは大事ですが、他のサーファーのすぐ横で波を奪い合うのはダメです。
少し離れた場所で、前ノリが回避できるような位置でおこぼれを狙うようにしましょう。
そういった配慮がないまま、何度も前ノリを繰り返していると、ケンカになる可能性があります。
その点だけは、絶対に守るようにしてください。
最後に、僕のサーフィンを変えてくれたDVDをご紹介します。
特にパドリングを強化したいと思っている人にはオススメなので、チェックしてみてください。