サーフィン本レビュー、ソウルサーファー
発売日 | 2007年5月 |
Amazonの口コミの平均点 | 4.2点(口コミ総数 5件) |
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みんなの評価
「ソウルサーファー」に関するAmazonでの口コミの中で、私が気になった口コミを要約・抜粋して紹介します。
口コミ 1つ目
評価:★★★★☆ 5点満点中 4点
日付:2014/11/11タイトル:悲劇に見舞われた少女の再生と復活!
プロサーファーを目指していたハワイ在住の13歳のべサニー・ハミルトンを襲った悲劇と再生の自伝。
サーフィンの最中に鮫に襲われ、左腕を失ったべサニーはわずか1ヶ月後にサーフィンを再開する。
彼女の強さとサーフィンに賭ける情熱が伝わって来た。
両手を使うパドルでも大変な事なのに片腕でパドルし、波を捉えるのはとても凄い。
さらには復帰後のサーフィンのトーナメント大会で上位入賞を果たすなんて、とても出来ることではない。
口コミ 2つ目
評価:★★★★★ 5点満点中 5点
日付:2012/03/30タイトル:胸がすくお話
ベサニーの実話を先に読み、同名のDVD「ソウルサーファー」も見ました。
自然の中で素直に育てられた子です。
中学生が書いたものなので、中学生でも読めます。
口コミ 3つ目
評価:★★★☆☆ 5点満点中 3点
日付:2014/06/21タイトル:ソウル・サーファー
文章的には、もう一歩インパクトが欲しかったかな、という感じです。
もちろん、内容は素晴らしいです。
筆力、という面で、ですね。
素朴なタッチですから、それなりに感動はあります。
で、一度、映画も観てみたいと思いました。
楽しみにしています。
私の感想(ネタバレあり)
サーフィンのやる気がアップした? | ★★★★☆ 4点 |
サーフィン関連度は? | ★★★★☆ 4点 |
読んだ後のすがすがしさは? | ★★★★☆ 4点 |
読んでいる途中で気が滅入る? | ★★★☆☆ 3点 |
恋愛でドキドキしちゃった? | ☆☆☆☆☆ 0点 |
本が苦手な私でも、一気に読んでしまいました。
本当に、感動しました。
この本は、お涙ちょうだいの安っぽい物語ではありません。
べサニー・ハミルトンという13歳の少女の生き様を描いた、心震える物語です。
サメに片腕を食いちぎられるなんて、想像を絶する恐怖です。
五体満足だった体から、いきなり片腕が無くなるなんて。
当時13歳だったべサニー(主人公)にとって、それはあまりに大きな試練だったに違いありません。
しかし彼女は、その悲劇を懸命に乗り越えていきます。
温かい家族に支えられ、全米から送られてくるお見舞いの手紙に励まされ、自分の信念に従って。
そして彼女の片腕がなくなったから1ヶ月後、なんと彼女は海に出かけました。
サーフィンを、やりに。
信じられない。
サメが怖くないのでしょうか。
自分だったら、海がトラウマになって一生海には行けないかもしれません。
彼女のハートの強さには、脱帽です。
べサニーのハートの強さの秘密
そのハートの強さの秘密は、なんといっても家族との絆。
昔から、兄2人に鍛えられてきたべサニー。
まだ小さな5、6歳のころから、兄とローラーブレードやドッジボールなど、攻撃的なスポーツを一緒にやっていたそうです。
しかも、本気で。
年が離れているから。
性別が違うから。
そんなの関係なく、彼女は常に勝ちに行っていたそうです。
そんなべサニーのガッツある性格を知っている兄は、年が離れていても子供扱いせず、一緒に、同じ土俵で遊んでくれたそうです。
その負けん気の強さが、そもそもべサニーには備わっていたんですね。
そしてそれを育ててくれたのは、元をたどればべサニーの両親であり、それを受け継いだ兄2人でした。
将来有望なサーファーだった
もともと、片腕を失う前から、将来が有望なサーファーとして注目されていたべサニー。
スポンサーまでついていたました。
リップカールです。
もう一度言うと、片腕を失う前から、べサニーにはスポンサーがついていました。
将来有望なサーファーだったんです。
そして、片腕を失い、サーフィンに復活した彼女。
信じられないほどの努力と、家族の支えもあり、数ヶ月後にはサーフィンコンテストで上位入賞を果たしました。
本当に、すばらしいと思います。
伝説は終わらない
さて、ここまでが本に書かれている内容です。
しかし、本当に感動するのは、その後です。
べサニーは、「片腕をサメに食いちぎられる」という、おそらく彼女の人生で一番大きな試練にみまわれました。
この試練は、学校の宿題や仕事のプロジェクトのように、数日や数ヶ月で終わるようなものではありません。
一生、彼女を追いかけ続ける大きな波です。
その波に、13歳だったべサニーはテイクオフしました。
力強く。
おそらくその波では、多くの人がワイプアウトすることでしょう。
比較することはできないけれど、たぶんノースショアのパイプラインよりも、はるかに大きな波だったはずだから。
大波にテイクオフした彼女は、今でのその波に乗り続けています。
きれいなマニューバーを描きながら。
【べサニー・ハミルトンのその後】
2007年、プロサーファーとなる。
2013年、一般男性と結婚。
2014年、パイプライン・ウィメンズプロという大会で優勝。
2015年、第一子となる息子を出産。
これは、パラリンピックではありません。
オリンピックです。
健常者の中に混ざって、優勝したんです。
優勝する前にも、何度も上位入賞を果たしています。
伝説ですよ。
これは。
実は、この物語は映画にもなっています。
本よりも、映画のほうが観やすいし、映画の最後には本人の映像も出てきます。
興味がある人は、映画も観てみてください。
映画の詳しい情報は、こちらからご覧ください。