初心者サーファーの星
先日、週末にサーフィンをしていたら、20代前半と思われる男性サーファーに声をかけられました。
「すいません。サーフィンって、難しいですね。」
そのサーファーは、少し小太りで、サーフボードは真っ白でピカピカの1年生状態。テイクオフもできず、波のパワーゾーンなども意識できていないため、全く波に乗れていないのでした。
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彼は続けて話しかけてきました。
彼「まだサーフィンして2日目なんですけど、どれぐらいで立てるようになりますかね?」
私「2週間ぐらいあれば、立てるようになるんじゃないですか」
彼「え!? 2週間ですか? 知り合いのサーファーに聞いたら、1ヵ月以上はかかるって言われたんですけどね。2週間で立てるようになったんですか?」
私「ま、まぁね。あ、でも2週間、毎日海に入って練習すればってことだけどね(汗)」
見栄をはって、2週間で立てるようになるなんて、言っちゃってやんの。オレ。
もし週末サーファーだったら、2週間ってことは最大で4回しか海に入れないってこと。普通に考えると、無理っすね。パドリングもままならないですよ、だぶん。
実際、私の場合はサーフィンを始めてからサーフボードに立てるようになるまで、ほぼ毎日海に入って、まるまる2ヵ月ぐらいかかりましたよ。(遅!!!)
彼「昨日は友達のショートボードでサーフィンやったんですけど、ぜんぜん乗れなくて。でも逆に、それでハマっちゃいました。絶対乗れるようになってやる!って。それで、友達がまずはファンボードから始めたほうがいいって言うんで、ファンボードをノリで今日買っちゃったんですよ!7万ぐらいしたんですけど、勢いで買っちゃいましたよ!」
私「たしかに、はじめは浮力のあるファンボードからはじめるのが上達の近道かもしれないですね」
彼「でも、ボードに乗る位置がわからないんですよ。前すぎてもダメだし、後ろ過ぎてもダメだし。」
私「サーフボードを片手で持って重心を調べて、そこに自分のおへそを合わせるようにして乗るといいですよ」
彼「そうなんですか、ありがとうございます!」
若いっていいな、って思いました。
自分も昔、高校生の時にはじめてサーフィンをやりました。
海の近くに住んでいる友達がサーフィンをやっていて、何となくサーフィンをやったのがきっかけでした。サーフボードに腹ばいになるのも一苦労で、波待ちすらできなかったことを覚えています。
波に何度も巻かれたし、ぜんぜん波には乗れなかったけど、波が持つパワーは自分の想像をはるかに超えていて、波に押された時の感覚は他の何者にも代えがたい感動がありました。
たぶん、この若者も、同じような感動を覚えて、サーフィンにハマりはじめているんだな、と思うと、こちらまで嬉しくなりました。
サーフィンをはじめたばかりの初心者には、いくつかの壁があります。
パドリング。
ゲッティングアウト。
テイクオフ。
横に滑れるようになれば、すごく楽しいですが、それまではまるで修行のようです。
私の場合は、海が好きだったし、波に押されているだけで楽しかったので耐えられましたが、そうでない人は「この壁」を超えられずに止めていってしまう人も多いような気がします。
今年の夏が終わる頃には、テイクオフをして横に滑れるようになった「彼」と、いつもの海で出会えたら最高だと思いました。
Keep Surfin.