すごくいい波きてるよ・・・からの!?
今回は、私が初心者だった頃のサーフィン日記を書いていきます。
当時の私
この当時の私は20代後半。
サーフィンをやり始めて半年が経ち、テイクオフしてから横に滑れるようになってきました。
自分のサーフィンにも少し自信が出てきて、オレってけっこうイケてるんじゃない?
と勘違いしていた頃でした。
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いい波きてるよ~
そんな時、サーフィンが上手な友人から電話がありました。
友人「今日、すごくいい波が来てるよ!」
私 「マジで!」
友人「胸肩ぐらいあって、面ツルで三角波だったよ。」
私 「すぐ行くよ!」
友人が情報をくれた場所は、初心者向けではないポイント。
リーフが多く、波がブレイクしている沖まで距離が遠い場所です。
おまけに、胸~肩サイズの波には乗ったことがありませんでした。
せいぜい、腰~腹ぐらい。
しかし、少し自信が出てきた私は挑戦してみることにしました。
その後、大変なことになるとも知らずに。
ゲッティングアウト
サーフィンの支度をして、車に乗り込みポイントへ。
実際に海を見てみると、やっぱりコンディションは最高です。
セット肩以上はありそうな波で、左右にきれいに割れる三角波でした。
しかし、波数が多く、ゲッティングアウトできずにハマっているサーファーを数名発見しました。
一抹の不安がありましたが、「まぁ、いけるでしょ!」というノリで海に入ることにしました。
そして、いざ海に入ってパドルしてみると・・・
「波がデカい!!!」
それまで小波ばかりで練習していた私には、肩サイズの波は大きすぎました。
そして何より、ドルフィンスルーが下手すぎた。
戻されて、戻されて。
パドルしても、ぜんぜん沖に出れませんでした。
結局、沖に出るだけで30分ぐらいかかったと思います。
波待ちのラインナップに加わった時には、もうヘトヘトでした。
GOGOGOの悲劇
やっとラインナップに参加できた私は、肩サイズの波の迫力に圧倒されていました。
私がこれまで経験してきた海とは、全くの別物だったからです。
波待ちしているだけで、こんなに体が上下するのか!
と、ビックリしました。
子供の頃に、はじめて父親に肩車されたときの恐怖に似ています。
みんな、よくこんなバケモノみたいな波に乗っていけるよな・・・。
もう、完全に腰が引けていました。
「小さ目の波にでも乗って、さっさと海からあがろう・・・」
そんなことを考えていました。
そんな時、水平線からひときわ大きなウネリが入ってきました。
明らかに、セットです。
位置的には、たぶん私が絶好のポジションになりそうでした。
でも私は「誰か乗るだろう」と、パドルすら開始せず、見逃す構えでした。
しかし・・・
「GO、GO、GO、GO!!!」
と、となりのオッサン(地元のベテランサーファーっぽい人)が私に向かって叫んできたんです。
「え?オレに言ってる!?」
オッサンは、明らかに私の目を見て、さらにジェスチャーも加えて、この波に乗れと言っています。
それに同意するように、周囲の他のサーファーは、波取り合戦には参加してきません。
・・・
行くしかないのか。
みなさんなら、おわかりになると思います。
この状況。
行くしかないんです。
乗れる、乗れないの問題ではないんです。
この波を、ムダにするのか、ムダにしないのかの問題なのです。
これを逃したら、もう二度とここではサーフィンできません(そんなことはない)
「いってやる!!!」
腹を決めました。
クルっと反転し、鬼パドルを開始しました。
「何が何でも、乗って見せる!!!」
波がサーフボードのテールを押す感覚が伝わってきました。
ボードがフェイスを滑り出し、後ろから突き上げられるような感覚に変わってきます。
今が、まさにテイクオフのタイミング!
「ここだぁ~~~!!!」
ボードに手を付き、
胸を反って、
ボードに前足を置く・・・
ぐらいのタイミングで、後ろからものすごいパワーで押される感覚がしました。
「え???」
肩サイズの波のパワー、ハンパない。
次の瞬間、私はサーフボードごと前のめりでボトムに落下。
いわゆる、ワイプアウトです。
その後は、洗濯機の中を1分間ほど堪能しました。
そしてもちろん、そのまま海から上がりました。
もちろん、一度も振り返りませんでした。
だって、オッサンがどんな顔しているか想像できたから。
もう、情けなくて、情けなくて。
穴があったら入りたかったです。
もう、サーフィンなんて止めてやる!!!
って、思いませんでした。
そうは、思いませんでしたよ。
でも、かなり凹んだのは事実です。
みなさんも、そんな恥ずかしい経験はありませんか?