今回は、サーフィン初心者向けの動画のレビューをしていきます。
大原洋人プロがテクニック解説
レビュー対象の動画は「大原洋人プロがテクニック解説」というタイトルです。
プロサーファーの大原洋人さんが、サーフィン初心者向けにテクニックを解説してくれている動画です。
スポンサーリンク
内容をザックリ説明すると・・・
・カービング
カービングのポイント
カービングの練習方法・カットバック
カットバックが苦手な人にアドバイス
カットバックで心がけていること・エアー
エアーの練習方法
エアーの難しいところ
マスターしたいエアー
動画はこちらです。
レビュー結果
初心者向けの話を抜粋
全体的に上級者向けの話が多いです。
ですので、動画の中で初心者に参考になりそうな話題をピックアップしてみます。
カットバックのコツ
初心者のカットバックは、最初の戻りのターンの時に、前重心になっていることが多い。
それだと、ボードを下に持っていく時に前のレールが引っ掛かって倒れてしまう。
そうじゃなくて、オレが気にしていることは、ボードに対してデッキパッチのちょっと上ぐらいだけのレールを使うようにして、ボードを下に持っていくようにしている。
そうすると、全然ひっかからないでカットバックできると思う。
私を含め、カットバックが苦手なサーフィン初心者の人も多いと思います。
デッキパッチのちょっと上のレールだけを使ってターンと言われても、難しいですよね。
でも、この情報はすごく感覚的なものだと思うけど、とても貴重だと思います。
初心者の人にとっては、今はピンとこなくて意味のない情報に思えますが、将来カットバックを練習するときには、この「デッキパッチのちょっと上のレールだけを使ってターンする意識」は役に立つと思いました。
サーフィン上達のコツ
この動画で、「カービングの練習方法」について聞かれた大原洋人プロは、こんなふうに答えていました。
自分が一番しやすい場所でしかやらないんじゃなくて、いろんな場所でカービングするようにするとよいと思う。
例えばホレてるところでやったり、逆にスゴい厚いところでやったりして、ひっかからないようにパワーゾーンに持っていける練習をしてみたり。
その過程で、自分なりに新しい発想が生まれて、違う場面でイイ時のことをやってみると余計によかったりとか、逆にソレがだめかもしれないけど。
そうやって色々なコンディションで、自分がやりたいときだけじゃなくて、ここでもやってみようみたいな感じでやってみると、イイことがあったりとか、そうやったほうが上手くなると思います。
私はこれを聞いて、この話はカービングの練習だけではなくて、他のあらゆるテクニックについて言えることではないかと、感激しました。
この話を要約すると、「色々なコンディションで練習してみよう」ということだと思います。
例えば、テイクオフの練習に例えるなら・・・
自分が好きなタルい波だけではなくて、ホレている波でも練習してみる。
みんなが待っているセットの波だけではなくて、テイクオフできるかどうか微妙な小さな波でも練習してみる。
など、色々と考えられると思います。
実際、大原プロは、エアーがうまくできなくて悩んでいた時に、さまざまな方法で練習したそうです。
例えば、こんな風に。
うまくエアーができていない自分の映像を何度も確認した。
エアーが上手な選手の映像を何度も見た。
スケートで、ランプから飛び出すのをエアーの練習に見立て、何十回も繰り返した。
トランポリンで、ボードと自分の体が一緒に飛び出すイメージの練習をたくさんした。
もちろん海でも、エアーの練習をたくさんした。
自分がどれだけ出来ているのかを映像で確認し、他の上手な人と比較して現状を確認。
その上で、陸上で出来る最適なトレーニングを繰り返しながら、実際に海でも練習。
その積み重ねで、エアーをマスターしたということのようです。
これを聞いて、「良い波を待って、自分の乗りたいように乗る」という考えでは、やっぱりサーフィンって上達は難しいだな、と改めて思いました。
もちろん、楽しむためには「乗りたいように乗る」で正解だと思います。
でも、上達をのぞむなら、失敗を恐れず多方面から練習することが必要だと思いました。
それにしても、インタビュー当時17歳の高校生だった大原洋人さん。
すごいですね。
その2年後の2015年8月。
彼は、USオープンで優勝するという日本サーフィン史上初の快挙を成し遂げます。
もともと大原さんにはサーフィンの才能があったのは間違いないと思いますが、ここで紹介したサーフィン上達の才能もあったのではないでしょうか。
才能と努力が2つ合わされば、やはり無敵ですね。