一人っきりの海には気をつけろ
今回は、私が初心者だった頃のサーフィン日記を書いていきます。
この頃の私
年齢:25歳。
身長:170センチ。
体重:55キロ。
サーフィン歴:1年半。少し横に滑れる程度。
だんだんと波乗りに自信がついてきて、千葉や湘南に友達と遠征に行くようになっていました。
私の友人で、サーフィンが上手なAくん。
彼は、ルックスも性格も明るいので、女性受けが非常によかった。
時には、遠征先の海で波待ちしているときに、ボディーボードの女の子から逆ナンパされたこともありました。
そんな彼のことを、私は非常にうらやましいと思っていました。
そんな頃のお話です。
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男は黙ってサーフィン
今日は土曜日。
週末はサーフィンばかりしていた私は、この日もいつものようににサーフィンに向かいました。
行きつけのポイントを波チェックしてみると・・・
波がぜんぜんない・・・。
しかし、他のポイントも同様に波が無かったので、入り慣れたこのポイントでサーフィンすることにしました。
友人は、「波が小さすぎる」ということで、帰ってしまいました。
でも私は、やる気満々です。
だって、少しでもサーフィン上手になりたいですからね!
社会人の休日は、限られていますからね!
早々と支度をして、いざ、海へ!!!
春の予感
海に入ってみると、やっぱりサイズはヒザ。
形もダンパー気味で、残念なコンディションでした。
他のサーファーも、この状況に耐えかねて海からあがっていきました。
そして、気がつけば私一人だけ。
ん?
いや、あと2人いました。
女の子が2人。
ボディーボーダーの2人です。
まぁ、そんなこともあるよね。
それにしても、波が悪すぎる。
少し横に滑れるようになっていた私は、この波のコンディションでも何とか横に滑ろうと必死でした。
だって、上手くなりたかったから。
そんな時です。
「すいませ~ん」
ん?
今、後ろから何か聞こえたような・・・。
気のせいだと思い、無視していると・・・
「すいません」
やはり、話しかけられています。
明らかに、私が。
振り返ってみると、
やっぱり、
女の子。
年はたぶん同じぐらい。
20代前半~中盤あたり。
しかも、カワイイ!
「なんですか?」
自分の心とは裏腹に、なぜかそっけない態度になってしまう私。
この夢のようなシチュエーションに、ビビってしまっていたんです。
女の子「地元の方ですか?」
私 「そうですよ。」
よし、今度は感じよく話せたぞ!
女の子「サーフィン上手ですね」
私 「そんなことないですよ!」
大人の男を演じたくて、ポーカーフェイスにしたくても、うれしすぎて顔が・・・顔が引きつってしまいます。
そして、しばらくの沈黙。
何か、気の利いた話でもしなければ!!!
突然の出来事すぎて、対応力のない私はただ黙っていることしかできませんでした。
天候急変
そんな時、天気が悪くなってきました。
もともと曇っていたのですが、雨が降ってきて雷まで鳴りはじめました。
女の子2人は、しばらくして海から帰っていきました。
・・・
雨は激しさを増し、
雷はゴロゴロと鳴り響き、
とても危険な状態。
でも、私は一人でずっと海にいました。
・・・
最高の波を逃した気分でした。
壊れる
一人の海は危険です。
サーフィンをやっていて、一人っきりになるというのは、あまりない状況です。
そうなると、人はどういう行動を取るのか。
私の場合は、「壊れ」ます。
少なくとも、この時は。
とにかく、大声を出していました。
「ヒャッフォーーーーィ!!!」
「ウォォォォーーーー!!!」
「グオォォォーーーー!!!」
もう、何でもアリです。
だって、誰も見てないんだから。
「誰も、オレを止めることはできない!!!」
「オレは、完全に自由だ!!!」
「なんで、もっとマシなことが言えなかったんだ!!!」
本当に私は、自由でした。
雨、あがる
ひとしきり狂喜乱舞していたら、いつのまにか雨が上がっていました。
雷も鳴り止みました。
でも、あいにくの曇り空です。
空を見上げ、逃した魚の大きさを痛感していました。
・・・
帰るか。
岸に向かってパドリングしようと振り返ると・・・?
女の子、あらわる。
というか、わりと近い位置で、立っていました。
・・・・!?
イ、ツ、カ、ラ、ソ、コ、ニ、イ、タ!?
オレの狂喜乱舞、見た!?
見てたの!?
今さっき、きたばっかりだよね!
そうだよね!
~ 変態確定のお知らせ ~
・・・
・・・
・・・
その後どうなったかは、ご想像にお任せします。
みなさんも、こんな甘酸っぱい経験はありませんか?
長い間サーフィンやっていると、本当に色々なことが起こりますよね(笑)